【プロが解説】キッチン水漏れの原因はどこ?場所別の特定方法とすぐできる対処法
この記事の要約
この記事では、キッチンの水漏れに悩む方に向けて、その原因を特定するための方法を分かりやすく解説しています。水漏れを発見した際に最初に行うべき「止水栓を閉める」という応急処置から始め、水漏れが発生している「場所」ごと(蛇口本体、シンク下、シンクと天板の隙間など)に考えられる具体的な原因を深掘り。蛇口内部のパッキンやカートリッジの劣化、排水管のつまりといった専門的な内容も、初心者向けに平易な言葉で説明し、読者が自身の状況を正確に把握できるよう手助けします。
「シンクの下の収納スペースが、なんだか湿っぽい…」「蛇口の根元にいつも水が溜まっている…」
キッチンの水漏れは、気づかないうちに静かに進行し、床やキャビネットを傷める原因となる厄介なトラブルです。しかし、水漏れが**「どこから」**発生しているのかを突き止めることで、その原因の多くを特定できます。
この記事では、水道修理のプロが、キッチンの水漏れ箇所別に考えられる原因と、ご家庭ですぐにできる応急処置、そして修理の判断基準を詳しく解説します。
Contents
まずは落ち着いて!水漏れ発見時に最初にやるべきこと

水漏れを発見すると慌ててしまいがちですが、被害を最小限に抑えるために、まずは**止水栓(しすいせん)**を閉めましょう。
止水栓は、キッチンのシンク下にある給水管の途中に設置されている、水の元栓です。ハンドル式またはマイナスドライバーで回すタイプがあり、時計回りに回すと水が止まります。(水とお湯、両方ある場合は2つとも閉めてください)
これでひとまず水の供給が止まり、落ち着いて原因を探ることができます。
水漏れの場所から原因を特定しよう
水漏れは、主に4つのエリアで発生します。どこから漏れているかを確認し、原因を絞り込みましょう。
ケース1:蛇口本体からの水漏れ
蛇口のレバーハンドルやパイプの付け根、吐水口の先など、蛇口本体から水が漏れている場合、内部部品の劣化が原因です。
内部パッキンの劣化
蛇口内部には、部品の隙間を埋めるためのゴム製部品「パッキン」が多数使われています。5年~10年と使用するうちにゴムが硬くなったり、ひび割れたりして隙間ができ、水漏れを引き起こします。
バルブ・カートリッジの故障

レバーハンドル内部で水の量や温度を調整している心臓部の部品が「バルブ」や「カートリッジ」です。長年の使用で摩耗・故障すると、水をしっかり止められなくなり、吐水口からポタポタと水が漏れ続けます。
ケース2:シンクの下からの水漏れ
シンク下の収納スペースが濡れている場合、給水管か排水管のどちらかに問題があります。
給水管・給水ホースの接続部
止水栓と蛇口をつなぐ給水ホースの接続ナットが、振動などで緩んでいるケースです。また、ナット内部のパッキンが劣化していることも考えられます。
排水管・排水ホースのトラブル
シンクで使った水を流すための太い「排水管」や「排水ホース」のトラブルです。主な原因は以下の3つです。
- 接続部のパッキン劣化: パイプのつなぎ目にあるゴムパッキンが劣化し、隙間から水が漏れ出します。
- ホースの破損: 経年劣化でホースに亀裂が入ったり、穴が開いたりします。
- 排水のつまり: 油汚れや食べ物のカスがパイプ内で詰まり、行き場のなくなった水が接続部から逆流して溢れ出します。
ケース3:シンクと天板の隙間からの水漏れ
シンクのフチとキッチンの天板との間に水が染み出している場合、防水のために充填されているコーキング(シーリング)の劣化が原因です。ここから水が侵入すると、天板内部の木材を腐らせる原因になるため、早めの対処が必要です。
見落としがちなその他の原因
上記以外にも、以下のような原因で水漏れが発生することがあります。
食洗機の接続不良
ビルトイン食洗機や後付けの食洗機を使用している場合、給水ホースや排水ホースの接続部から水が漏れている可能性があります。
シンクのサビやひび割れ
長年使用したステンレスシンクに、サビが進行して小さな穴(ピンホール)が開いたり、物を落とした衝撃でひびが入ったりして、そこから水が漏れるケースも稀にあります。
原因がわからない・修理が難しい場合はプロに相談を

パッキンの交換など、一部の簡単な修理はDIYも可能です。しかし、原因の特定が難しい場合や、部品の固着、工具が足りない場合などに無理に作業をすると、被害を拡大させてしまう危険性があります。
水漏れは放置しても自然に直ることはありません。少しでも不安を感じたら、二次被害が広がる前に、水道修理のプロに相談することをおすすめします。
キッチン水漏れ よくある質問
Q.
キッチン水漏れで最も多い原因は何ですか?
+
A. 最も多いのは、蛇口本体内部の「パッキン」の経年劣化です。特に10年前後お使いの蛇口では、ゴムが硬化して水漏れを起こしやすくなります。次に多いのが、レバー内部の「カートリッジ」の故障です。
Q.
賃貸マンションなのですが、誰に連絡すればいいですか?
+
A. 賃貸物件の場合は、ご自身で修理業者に依頼する前に、必ず大家さんや管理会社に連絡してください。契約によっては、修理費用を負担してもらえたり、指定の業者が決まっていたりする場合があります。
Q.
修理費用の相場はどのくらいですか?
+
A. 原因によって大きく異なります。簡単なパッキン交換であれば8,000円〜15,000円程度、カートリッジ交換や蛇口本体の交換になると15,000円〜40,000円程度が目安です。まずは無料のお見積もりをご依頼ください。