【トイレの水漏れ】チョロチョロ水漏れの原因と修理方法の完全ガイド|水道代が上がる前に!

「夜、静かになるとトイレからチョロチョロと水漏れ音が聞こえてきて眠れない…」 「便器の水面が、常にわずかに揺れているのが気になる…」 「先月の水道代の請求書を見て、思わず二度見してしまった…」

こんにちは!文京区・南浦和エリアで地域密着の水道サービスをご提供する「ハロー水道修理屋さん」です。これまで1,000件以上のトイレトラブルを解決してきた経験から断言できるのは、この「トイレのチョロチョロ水漏れ」こそ、最も多くのご家庭で見過ごされがちな、しかし放置すると非常に厄介なトラブルだということです。

一見、被害が少ないように思えるこのかすかなトイレの水漏れは、あなたの知らない間に水道代を浪費し、トイレの部品に静かにダメージを与え続けています。

しかし、ご安心ください。この記事を最後まで読めば、あなたもプロに近いレベルでトイレ水漏れの原因を特定し、簡単なケースであればご自身で修理できるようになります。この記事は、単なるトイレ水漏れの修理手順の解説ではありません。なぜその部品が壊れるのか、プロはどこを見て判断しているのか、そして修理で失敗しないための本当のコツまで、私たちの知識と経験を余すところなくお伝えする「完全ガイド」です。


Contents

「たかがチョロチョロ水漏れ」が危険なワケ|あなたの水道代はいくら無駄になっている?

この問題の深刻さを理解するために、まずは具体的な数字を見てみましょう。糸を引くようなごく細い流れのトイレの水漏れでも、24時間365日続くと膨大な量の水を無駄にします。

期間無駄になる水の量(目安)水道代の増加額(目安)
1日約240リットル(浴槽1杯以上)約60円
1週間約1,680リットル(浴槽8杯以上)約420円
1ヶ月約7,200リットル(浴槽36杯分)約1,800円
1年間約86,400リットル(学校のプール1/4杯分)約21,600円

※東京都水道局の料金を参考に算出

いかがでしょうか。年間で見ると、2万円以上の損失につながる可能性があるのです。全く使ってないサブスクリプションアプリくらい無駄な金額です。トイレタンクから流れるチョロチョロという水漏れ音は、あなたのお金が流れ出ている音でもあるのです。


プロが実践するトイレ水漏れの特定方法「リスニング&カラーテスト」

修理の第一歩は、トイレタンクの現状を正確に把握することです。プロが現場で行うことがある、誰でもできる2つの診断方法をご紹介します。

トイレタンク内部と部品箇所
トイレタンク内部と部品箇所

方法①:五感でトイレの水漏れを確認する「リスニング&目視チェック」

最も手軽で基本的な確認方法です。

  1. まず、トイレ室内の換気扇やその他音の出るものをすべて止め、静寂な環境を作ります。
  2. トイレのタンクの陶器製のフタを、両手でしっかりと持ち、ゆっくりと真上に持ち上げて外します。フタは重く割れやすいので、床に敷いたタオルなどの上に慎重に置いてください。
  3. タンクの中を覗き込み、耳を澄まします。「シュー…」という給水が続く音や、「チョロチョロ…」という水漏れ音が流れ落ちる音が聞こえるか確認します。
  4. 次に、水面をじっと観察します。水面が波立っていたり、さざ波が立っていたりしないか。特に、タンク中央にある筒状のオーバーフロー管の上部から、水が滝のように流れ込んでいないかを重点的にチェックします。

これらの兆候があれば、トイレ水漏れはほぼ確定です。

方法②:【効果てきめん】食紅を使った確実なトイレ水漏れテスト

音が聞こえないほどごく微量な水漏れも、この方法なら100%可視化できます。

  1. 上記の方法でトイレタンクのフタを開け、トイレタンク内の水が完全に静止し、ボールタップからの給水が止まっていることを確認します。
  2. トイレタンクの中に、食紅や絵の具、あるいは万年筆のインクなど、色のついた液体を数滴垂らして、トイレタンク内の水を着色します。ご家庭にない場合は、お茶やコーヒーの出がらしでも代用可能です。
  3. その状態で、絶対にトイレのレバーを操作せず、10分〜15分ほど放置します。
  4. 時間が経過した後、便器ボウルの中の水を見てください。もし水に色が移っていれば、トイレタンクの底から便器へ水が漏れ出していることが確定します。これは、後述する「フロートバルブ」の劣化が原因である可能性が極めて高いことを示す、動かぬ証拠です。

【図解】トイレタンクは精密機械!部品の役割を徹底解剖

原因を深く理解するために、トイレタンクの中で働く主要な部品たちの役割を、プロの視点から詳しく解説します。

① ボールタップ – 水位を監視する司令塔

ボールタップ

オーバーフロー管

  • 役割: 給水管と直接つながり、トイレタンク内に水を供給・停止させる「蛇口」の役割を持つ部品です。浮き球と連動し、トイレタンク内の水位を常に監視しています。
  • 仕組み: 水位が下がると浮き球も下がり、テコの原理でボールタップ内部のバルブが開いて給水が始まります。規定の水位まで水が溜まると浮き球が上がり、バルブを閉じて給水をピタッと止めます。
  • 故障原因: 内部には水を制御するための小さなパッキンやピストンがあり、これが10年以上経つと摩耗して完全に水を止められなくなり、トイレタンク内への給水が止まらない「暴走状態」になります。

② 浮き球 – 水位を伝えるセンサー

  • 役割: 水面に浮かぶことで、現在の水位をボールタップに正確に伝えるセンサーの役割を果たします。
  • 種類: 昔ながらのアームの先に球が付いている「浮き玉式」と、ボールタップの周りを円筒形のカップが上下する、最近主流の「フロート式」があります。
  • 故障原因: 浮き球自体が割れて内部に水が入り、正常な浮力を失うことがあります。また、アームや支持棒が他の部品に引っかかったり、変形したりして、正しい位置で止まらなくなることもあります。

③ フロートバルブ(ゴムフロート)- 排水口の栓

  • 役割: トイレタンクの底にある排水口を、その重さと水の圧力でぴったりと塞いでいるゴム製の「栓」です。トイレのレバーを引くと、この栓がチェーンで引き上げられて水が便器に流れます。
  • 故障原因: 「チョロチョロ水漏れ」の約9割がこの部品の劣化が原因です。長年水に浸かっているため、水道水に含まれる塩素などの影響でゴムが硬化したり、逆に溶けてベタベタになったり、変形したりして、密閉性を失います。また、レバーと繋がるチェーンが絡まったり、長すぎ・短すぎたりすることも不具合の原因となります。

④ オーバーフロー管 – 最後の砦

  • 役割: タンクのほぼ中央に立つプラスチック製の筒で、その名の通り「溢れるのを防ぐ」ための安全装置です。万が一、ボールタップが故障して給水が止まらなくなっても、この管から余分な水が便器に流れることで、タンクから水が溢れて床が水浸しになるのを防ぎます。
  • 重要ポイント: この管の上部には「-WL- (Water Line)」という標準水位線が記されています。正常な状態では、タンクの水はこの線より約2〜3cm下で止まらなければなりません。

【原因特定フローチャート】症状からトイレ水漏れの犯人を見つけ出すプロの思考法

ご自宅のトイレの症状と照らし合わせ、トイレ水漏れの「犯人」を特定していきましょう。

Case 1: 便器の中に水が流れ続けている(食紅テストで色が着いた)

→ トイレ水漏れの犯人:フロートバルブ(確率90%)

これは、タンクの底にある「栓」がきちんと閉まっていない状態です。以下の3つの可能性を確認してください。

  • ゴムの劣化・変形: フロートバルブを指で触ってみて、手に黒いインクのようなものが付いたら、ゴムが劣化している証拠です。交換が必要です。
  • ゴミの付着: バルブと排水口の間に、水垢やゴミが挟まっていないか確認します。
  • チェーンの不具合: レバーとバルブをつなぐチェーンが、トイレタンク内の他の部品に引っかかっていませんか?または、チェーンの長さが不適切で、たるみすぎていたり、逆に突っ張っていたりしませんか?

Case 2: トイレタンク内の水位がオーバーフロー管より高い、または管の中に水が流れ込んでいる

→ トイレ水漏れの犯人:ボールタップ または 浮き球(確率80%)

これは、トイレタンクへの給水が止まらなくなっている「暴走状態」です。

  • ボールタップの故障: 内部部品が劣化し、水を止められなくなっています。10年以上使用している場合は、この可能性が高いです。
  • 浮き球の異常: 浮き球が割れて沈んでいたり、カップ式のフロートが何かに引っかかってスムーズに上下しなかったりしないか確認してください。

Case 3: トイレタンクや給水管の外側、床が濡れている

→ トイレ水漏れ犯人:各種接続部分のパッキン

これは便器の中への水漏れとは別の問題ですが、同時に発生することもあります。

  • 給水管接続ナットのパッキン劣化: トイレタンクと止水栓をつなぐ給水管のナット内部にあるゴムパッキンが劣化しています。
  • トイレタンクと便器を固定する密結ボルトのパッキン劣化: タンクと便器を固定している2本のボルト。ここのパッキンが劣化すると、水を流すたびに根本から水が漏れ出します。

【写真で完全ガイド】自分でできるトイレ水漏れ修理の手順

原因が特定できれば、いよいよ修理です。ここでは、ご家庭で比較的安全に行える修理方法を、プロの視点から詳細に解説します。

STEP 0: 準備編 – 成功は道具と部品選びで9割決まる

トイレ水漏れの修理に必要な道具リスト

  • モンキーレンチ: ナットを回す必需品。
  • マイナスドライバー: 止水栓を閉めるために必要。
  • 交換用部品: これから説明する方法で特定した、正しい部品。
  • 雑巾、バケツ: タンク内の水を拭き取ったり、床が濡れるのを防ぎます。
  • ゴム手袋: タンク内は意外と汚れています。
  • 古い歯ブラシ: 排水口のフチなどを掃除するのに便利です。
  • スマートフォン: 作業前の状態を撮影しておくと、元に戻す際に迷わなくなります。

正しいトイレタンク交換部品の選び方

これがDIYで最も重要なポイントです。

トイレ水漏れ 品番確認
トイレ水漏れ 品番確認
  1. トイレのメーカーと品番を調べる: 便器の側面やタンクのフタの裏に、アルファベットと数字が組み合わさった「品番シール」が貼られています。これをスマホで撮影します。
  2. 古い部品を撮影する: 交換したい部品(フロートバルブやボールタップ)を、様々な角度から撮影しておきます。
  3. ホームセンターへ: 上記の「品番」と「部品の写真」を持って、ホームセンターの店員さんに見せるのが最も確実です。適合する部品を探してくれます。

STEP 1: 止水栓を閉めてトイレタンクの水を空にする!

  1. トイレの止水栓をマイナスドライバーで時計回りに固く閉め、トイレタンク内への水の供給を完全に止めます。
  2. タンクの洗浄レバー(「大」側)を長押しし、トイレタンク内の水をすべて流して空にします。
  3. タンクの底に少し水が残るので、雑巾で完全に吸い取ります。

STEP 2-A: 最も多いトイレ水漏れ原因!フロートバルブの交換

トイレ水漏れの排水弁部交換
トイレ水漏れの排水弁部交換
  1. レバーのアームにつながっているチェーンのフックを外します。
  2. 古いフロートバルブをオーバーフロー管の根元から慎重に取り外します。
  3. 古い歯ブラシを使い、フロートバルブが接していた排水口のフチを円を描くように優しくこすり、水垢やザラザラした汚れを徹底的に除去します。これを怠ると、新品のバルブでも水漏れが再発します。
  4. 新しいフロートバルブを、取り外した時と逆の手順で取り付けます。
  5. チェーンをレバーのアームに引っ掛け、チェーンの玉が2〜3個分たるむ程度の「遊び」を持たせて長さを調整します。
  6. 止水栓をゆっくり開け、トイレタンクに水が溜まった後、水漏れが完全に止まったことを確認します。

STEP 2-B: トイレタンクの給水が止まらない!ボールタップの交換

トイレ水漏れのボールタップ交換
トイレ水漏れのボールタップ交換
  1. 給水管の取り外し:タンクの下でボールタップに接続されている給水管のナットを、モンキーレンチで緩めて外します。
  2. 古いボールタップの取り外し:トイレタンクの内側と外側でボールタップを固定している大きなナットを、レンチで緩めて取り外します。
  3. 新しいボールタップの取り付け:新しいボールタップを差し込み、パッキンが正しく装着されていることを確認しながら、逆の手順でナットを締めて固定します。締めすぎは陶器の破損につながるため、手で固く締めた後、工具で軽く(1/4回転ほど)増し締めする程度に留めます。
  4. 給水管の接続と水位調整:給水管を接続し、止水栓を開けてタンクに水を溜めます。トイレタンク内の水がオーバーフロー管の水位線(-WL-)で適切に止まるか確認し、必要であればボールタップの調整機能で水位を調整してください。
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トイレのチョロチョロ水漏れ よくある質問

Q.

「チョロチョロ」という水漏れで、水道代はどのくらい上がりますか?

+

A. 漏れる量にもよりますが、ごくわずかな「チョロチョロ」という水漏れでも、1ヶ月でお風呂の浴槽10杯分(約2,000リットル)以上の水が無駄になることがあります。これは水道代に換算すると、お住まいの地域によりますが月々1,000円〜3,000円程度の負担増につながる可能性があります。

Q.

音が鳴ったり鳴らなかったりします。これも水漏れですか?

+

A. はい、水漏れの可能性が非常に高いです。特にフロートバルブ(ゴムフロート)が劣化しかけている場合、水の圧力などで一瞬隙間が塞がったり開いたりを繰り返し、断続的に水漏れが発生することがあります。放置するといずれ完全な水漏れに進行するため、早めの点検・修理をおすすめします。

Q.

ホームセンターで部品を買いたいのですが、何を確認すればいいですか?

+

A. 最も確実なのは、お使いのトイレのメーカーと「品番」を控えていくことです。品番は、便器の側面やタンクの蓋の裏側にあるシールに記載されています。また、可能であれば、交換したい古い部品をスマートフォンで撮影したり、実際にお店に持参したりすると、間違いのない部品選びができます。

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