キッチン水漏れ原因｜【プロが解説】台所下の水漏れ・蛇口・排水トラブルを徹底解説
line3この記事の要約
キッチンの蛇口交換は、正しい準備と手順を守ればDIYでも十分に可能です。この記事では、キッチン蛇口交換を行う際の「タイプ判別（ワンホール・ツーホール・壁付）」「サイズ計測」「必要工具」「止水～通水確認」までを、写真付きでわかりやすく解説しています。
また、台所 蛇口 交換の現場で多い失敗例（パッキン潰れ・締めすぎ・ピッチ不一致）や、カートリッジ交換で済むケース、プロに依頼すべき判断基準も紹介。はじめてでも失敗しないための完全保存版ガイドです。
さらに、DIYと業者依頼の費用比較、作業時間の目安、安全な作業チェックリストも掲載。作業後に水漏れがないかを確認する方法まで、すべて実践的にまとめています。
キッチンの水漏れ、放置していませんか？
「最近キッチンの床が濡れている」「シンク下からカビ臭いにおいがする」「蛇口からポタポタ水が止まらない」——。
これらはすべて、キッチンの水漏れが発生しているサインです。
水漏れはそのままにしておくと、見えないところで床板が腐食したり、カビが繁殖したりと、家の寿命に直結するトラブルへと発展します。
しかし、「原因がわからない」「業者を呼ぶほどでもない」と放置してしまう人が多いのも事実です。
この記事では、キッチンの水漏れの代表的な原因と、自分でできる初期チェック方法をプロの目線でわかりやすく解説します。
記事の後半では、部位別の修理方法や費用相場、再発防止策まで詳しく紹介しますので、最後までご覧ください。
キッチン水漏れの主な原因は3つに分類できる
キッチンで水漏れが発生する場合、その多くは次の3つのうちどれかに当てはまります。
- ① 蛇口まわり（給水側）：ポタポタ水漏れ・レバー根元・ハンドル・カートリッジなど
- ② シンク下（排水側）：排水トラップ・パッキン・ホースの抜けや劣化
- ③ 壁や床の内部（配管側）：給水管・止水栓・継手の劣化や緩み
つまり、「どこから水が漏れているか」を特定できれば、おおよその修理内容と費用が予測できます。
逆に、場所を間違えると無駄な修理や再発リスクが高まるため、まずは冷静に原因を切り分けましょう。
【まずは確認】水漏れの発生箇所を特定する3ステップ
水漏れの調査は、焦らず順番に行うことが大切です。以下の3ステップで、原因を絞り込みましょう。
STEP 1：蛇口からの「ポタポタ音」や「にじみ」を確認
もっとも多いのが蛇口内部の部品（カートリッジ）やパッキンの劣化です。
水を止めた状態で1分ほど観察し、レバー根元・吐水口・ハンドルの接合部から水滴が出ていないか確認してください。
また、夜間など静かな時間に「ポタ…ポタ…」と音がする場合は、蛇口の閉まりが悪くなっているサインです。
STEP 2：シンク下をライトで照らしてチェック
床が濡れていたり、カビ臭さを感じる場合は排水トラップ・ホース接続部の劣化や緩みが考えられます。
見逃しやすいのが、排水トラップの根元（ナット部）や、給水管の止水栓まわりのにじみです。
ティッシュやキッチンペーパーを当ててみて、水分がつくようなら「その位置が漏水箇所」です。
また、シンク下が結露しているだけのケースもあるため、冷水・温水どちらを使ったあとに濡れるかも確認しておくと良いでしょう。
STEP 3：壁や床の内部配管からの漏水を疑う
蛇口もシンク下も濡れていないのに床がじんわり湿っている場合、壁や床下の給水管が破損している可能性があります。
この場合、DIYでの修理は危険です。早めに専門業者へ相談しましょう。
放置すると、床板の腐食やシロアリ被害、階下漏水（マンションの場合）にもつながります。
【原因早見表】キッチン水漏れの発生箇所と特徴
| 発生箇所 | 主な症状 | 考えられる原因 | DIY難易度 |
|---|---|---|---|
| 蛇口まわり | ポタポタ水漏れ／レバーの根元からにじむ | カートリッジ・パッキンの劣化／ナットの緩み | ★★★☆☆（中級） |
| シンク下 | 床が濡れる／カビ臭い／湿気が多い | 排水トラップのゆるみ／ホース劣化／結露 | ★★☆☆☆（初級〜中級） |
| 壁・床の内部 | 壁紙が湿る／床がじんわり濡れる | 配管の破損・腐食・継手の劣化 | ★★★★★（業者依頼推奨） |
プロが教える初期チェックのコツ
- 点検時は必ず照明や懐中電灯を使う（漏水は影でわかる）
- ティッシュ・キッチンペーパーで「触る」よりも「当てる」
- 冷水・温水どちらを使った時に漏れるかを記録する
- 1回だけでなく、翌日再チェックすると再現性が見える
これらを行えば、DIYで直せる水漏れか／業者を呼ぶべきかが自然と判断できるようになります。
次の章では、実際の部位別の原因と修理方法を、プロの視点で詳しく解説していきます。
【部位別】キッチン水漏れの原因とDIYでできる対処法
水漏れの場所を特定したら、次は「どんな修理が必要か」を見極めましょう。
ここでは、キッチンの水漏れを3つの部位に分けて、それぞれの原因とDIYでの対処法を解説します。
① 蛇口まわりの水漏れ：カートリッジ・パッキンの劣化が原因
最も多いのが蛇口の根元やレバー部分からの水漏れです。
蛇口内部のカートリッジやパッキン（ゴム部品）が経年劣化して、内部の水圧を止めきれなくなっている状態です。
DIY修理の手順（ワンホール混合水栓の場合）
- 止水栓を閉める：シンク下の水とお湯の元栓を両方閉めてください。
- レバーを外す：キャップを外し、ネジを緩めてレバーを引き抜きます。
- カートリッジを取り外す：カバーを外すとカートリッジが見えるので、上に引き抜きます。
- 新しいカートリッジを挿入：メーカー純正品を使用し、位置を合わせて固定します。
- 水を通して確認：止水栓を開け、漏れがないか確認します。
カートリッジ交換で改善しない場合は、本体内部の摩耗や、給水管接続部のゆるみが疑われます。
その場合は、蛇口本体の交換を検討するのが確実です。
② シンク下の水漏れ：排水トラップ・ホースのゆるみが原因
キッチンの床が濡れていたり、シンク下の木板が膨らんでいる場合、排水トラップや排水ホースのゆるみ・劣化が原因のことが多いです。
ここはDIYでも修理しやすい箇所なので、手順を確認してみましょう。
DIY修理の手順（排水トラップ編）
- シンク下を空にする：収納物をすべて取り出して作業スペースを確保。
- トラップ接続部のナットを確認：手で締め直せる場合は締め直す。
- パッキンの劣化を確認：ひび割れや変形がある場合は交換。
- ホース抜けを確認：奥までしっかり差し込まれているかチェック。
DIY修理の手順（排水ホース交換編）
- 古いホースを抜き取り、新しいホースを奥まで差し込む。
- 接続部に防水テープ（シールテープ）を巻くと漏れ防止に有効。
- 交換後、水を流して漏れがないか確認する。
③ 壁・床下の配管からの水漏れ：見えない場所の危険サイン
蛇口もシンク下も問題ないのに床が湿っている場合は、壁や床下の配管破損が疑われます。
このケースでは、DIYでの修理は避け、早急に専門業者へ依頼するのが鉄則です。
よくある原因
- 給水管（銅管・塩ビ管）のピンホール破損
- ジョイント（継手）の劣化・ゆるみ
- 凍結・経年によるクラック
このような内部配管の漏水は、発見が遅れると構造材まで水が回り、床下腐食・シロアリ被害・階下漏水など二次被害を招きます。
また、水道メーターの回転が止まらない・請求額が増えたといった症状も要注意です。
応急処置（業者到着まで）
- 屋外の水道メーター元栓を閉める。
- 漏水箇所付近をタオルやバケツで一時対応。
- 電気機器（冷蔵庫・食洗機など）に水がかかっていないか確認。
DIYで直せる範囲・業者を呼ぶべき範囲
| 症状 | DIY可否 | 対応目安 |
|---|---|---|
| 蛇口の根元・レバーからポタポタ | ◎（カートリッジ交換） | 30分〜1時間 |
| シンク下のホース接続部から水漏れ | ◎（締め直し・交換） | 15〜45分 |
| 排水トラップからのにじみ・臭い | △（パッキン交換） | 1時間以内 |
| 壁や床下の内部配管 | ×（業者対応） | 応急処置のみ可 |
水回りのDIYは「止水栓を閉められるかどうか」が安全の分かれ目です。
固くて回らない・サビて動かない場合は、無理せずプロに任せましょう。
キッチン水漏れ修理の費用相場と依頼の目安
水漏れをDIYで直せる範囲を超えた場合、専門の水道修理業者へ依頼するのが確実かつ安全です。 ここでは、修理内容別の一般的な費用相場と、依頼を検討すべきタイミングを解説します。
| 症状・修理内容 | 目安料金（税込） | 作業時間 |
|---|---|---|
| 蛇口のカートリッジ交換 | 8,000〜15,000円 | 30〜60分 |
| シンク下の排水トラップ・パッキン交換 | 6,000〜12,000円 | 30〜90分 |
| 蛇口本体交換（ワンホール混合水栓） | 15,000〜25,000円＋部品代 | 60〜120分 |
| 壁・床下の給水管補修（漏水修理） | 20,000〜40,000円前後 | 120〜180分 |
※費用は地域やメーカー、施工環境によって前後します。
「止水栓が回らない」「床下が湿っている」「水道料金が急に上がった」といった症状は、
早めにプロに相談することで被害拡大を防げます。
こんなときはプロに依頼を
- 止水栓を閉めても水が止まらない
- 床下や壁の中から湿気・カビ臭がする
- 水を出すたびに「ゴボゴボ」と異音がする
- 給湯器まわりや配管からの水漏れが疑われる
再発を防ぐための3つの予防メンテナンス
① 1年に1度は「止水栓」と「排水ホース」を点検
水漏れの多くはナットの緩み・パッキン劣化によって発生します。 特に引き出し式シャワー蛇口をお使いの場合は、ホースの摩耗に注意。
② 結露と漏水を見分ける習慣を
シンク下が濡れているとき、それが結露か漏水かを判断できるようにしておきましょう。 冷水を多く使う夏場は、配管の結露が起こりやすいため、対策として 保温材（断熱チューブ）を巻くのも有効です。
③ 定期的に「水道メーター」を確認
家中の蛇口を閉めた状態でメーターが回っていれば、どこかで漏水しています。 見えない部分の配管劣化を早期発見するために、月に一度のチェックをおすすめします。
まとめ：小さな水漏れが大きな損失になる前に
キッチンの水漏れは、「蛇口」「シンク下」「配管」のいずれかが原因です。 軽度ならDIY修理も可能ですが、内部劣化が進んでいる場合は業者依頼が最善です。 特に以下のような症状がある場合は、早急に相談をおすすめします。
- ポタポタと水が止まらない
- シンク下の木板が湿っている
- 水道料金が急に高くなった
放置すればするほど修繕費が高額になる水漏れ。 早めの点検・修理で、快適なキッチンを取り戻しましょう。
よくある質問（キッチンの蛇口交換）
キッチンの蛇口交換はDIYで本当にできますか？
A. はい、可能です。ただし止水・適合確認・工具選定・通水確認を正しく行う必要があります。とくにワンホール混合水栓の場合は、シンク下でのナット固定が狭所作業になるため、水栓レンチやモンキーレンチ2本（二丁掛け）を使って作業してください。止水栓が固着している場合や、壁付混合水栓の水平出しが難しい場合は、無理をせず専門業者に依頼するのが安全です。
どんな工具があればキッチン蛇口交換ができますか？
A. 基本工具としては、モンキーレンチ（2本）、水栓レンチ、ドライバー、シールテープ、パッキン予備、タオル・養生シートが必要です。これらを事前に準備しておくことで、漏水やナット固着のトラブルを防げます。
DIYでよくある失敗や注意点を教えてください。
A. 最も多いのは、止水をせずに作業して水が噴き出すケース、ナットの締めすぎ・締め不足によるにじみ、そしてピッチや穴径の不一致です。作業後は必ずティッシュで接続部を触診して水分がないか確認し、翌日にも点検しましょう。
カートリッジ交換と蛇口本体交換はどう違うのですか？
A. カートリッジ交換はレバー根元の内部部品のみを交換する作業で、レバーの渋さ・水温切り替え不良・にじみなどの軽微な症状を直すことができます。一方、蛇口本体交換はデザインや機能を一新できる反面、取付穴や配管ピッチの確認が必要です。症状が軽ければまずはカートリッジ交換を検討してみましょう。
交換後に水漏れが止まらない場合、どうすればいいですか？
A. まずは止水栓を閉め、接続ナット周辺を確認します。パッキンのズレ・座屈・汚れによる密着不良が原因である場合が多く、一度ナットを緩めてパッキンを正しく再セットすれば解消することがあります。クランク接続部や台座下から水が出る場合は、締めすぎで金属座面が変形している可能性もあるため、専門業者の再施工が望ましいです。
業者に依頼すると費用はいくらくらいかかりますか？
A. 蛇口交換の相場は、本体代を除いた工賃で8,000〜15,000円前後が目安です。壁付タイプや狭いシンク下など、作業条件によっては多少前後します。給湯器側の接続や止水栓交換を伴う場合は、別途部材費がかかります。当社「ハロー水道修理屋さん」では、さいたま市・東京・神奈川・千葉など一都三県で24時間365日対応しています。
お客様の声（K様｜練馬区在住）
シンク下がじんわり濡れていて、最初は結露かと思いましたが、日に日に水たまりができるようになり依頼しました。 点検の結果、止水栓のパッキン劣化による微細な水漏れと判明。
同時に蛇口本体も15年以上使用していたため、最新の節水型ワンホール混合栓へ交換していただきました。 作業は1時間ほどで完了し、作業後はシンク下も乾燥。水道料金も安定し、とても満足しています。
— K様（40代女性・東京都練馬区）
お客様の声（Y様｜川崎市在住）
お湯を使うと床下からポタポタと音がするようになり、ハロー水道修理屋さんへ相談。 調査の結果、給湯器側の銅管ジョイント部からのにじみが発覚しました。
応急処置ではなく、配管を一部切断・新しい継手で再接続する方法を提案いただき、即日対応。 丁寧な説明と手際の良さで安心して任せられました。今は快適にお湯が使えています。
— Y様（50代男性・川崎市高津区）
お客様の声（S様｜さいたま市見沼区在住）
蛇口の根元からジワジワと水がにじむようになり、放置していたらレバーが固くなりました。 診断では、カートリッジとOリングの劣化が原因とのこと。
本体も古かったため、ハンドシャワー付きの新型蛇口へ交換。 作業後に「締めすぎ防止ナットの調整ポイント」まで教えていただき、DIYでも役立つ知識でした。
— S様（30代女性・さいたま市見沼区）
お客様の声（M様｜千葉市美浜区在住）
水道検針で「使用量が急増しています」と通知を受け、ハロー水道修理屋さんへ相談。 点検カメラで調べてもらうと、地中配管の継手から微量の漏水が見つかりました。
掘削後に配管補修とキッチン蛇口の同時交換を実施。原因と今後のメンテナンス方法まで丁寧に説明いただきました。 料金も明朗で、夜間でもすぐ対応してくれた点に感謝しています。
— M様（60代男性・千葉市美浜区）
プロが語る：キッチン水漏れは“早期発見”がすべて
水漏れは「少しだけだから大丈夫」と思っていても、 その裏でじわじわと床材や壁材を傷め続けています。 特にマンションでは、下階への漏水が発生すると原状回復費用を請求されるケースもあります。
早期発見・早期修理ができれば、費用を数分の一に抑えられることも少なくありません。 迷ったらまずは無料見積りを依頼して、状況を確認してもらうのが最も合理的です。